光と波の記憶 | Light was there from the beginning. The waves carried the memory of the moon. 株式会社AIR PLANTは、現代アーティスト KEN IKEDAによる新作インスタレーション『光と波の記憶』『黄金の箱庭』を、福岡市役所前広場にて発表します。 本発表は、KEN IKEDAが2025年に提唱した独自のアート概念「IRONOMI」に基づく新たな展開です。 IRONOMIは、光・色彩・反射・構造を通して、人間の内側にある感情・記憶・感覚・直感の痕跡、そしてこれまで目に見えなかった世界を可視化するアートプロジェクトです。 従来のアートが作り手の感情や思想を表現してきたとすれば、IRONOMIは、鑑賞者が作品を見るという一方向の関係ではなく、人間の内側にある感情・記憶・感覚・直感が、光・色彩・反射・構造によって呼び起こされる状態そのものを作品として捉えるアート概念です。 そこに現れるのは、完成された形ではなく、これまで目に見えなかった世界の輪郭です。 それは、人間が本来持っている自分らしさであり、人間らしさの痕跡です。 AI産業と宇宙開発が加速する現代において、問われるべきものは、技術やエネルギーだけではありません。 人間の内側にある感情や記憶、感覚、直感、そして文化に受け継がれてきた記憶を、どのように扱い、未来社会の中に残していくのか。 KEN IKEDAは、IRONOMIを通して、人間の内的反応を新たな基盤として捉える 「Human Emotion Infrastructure」、すなわち人間の感情基盤(感情OS)構想を提示します。 それは、世界に存在するあらゆる文化の記憶や精神性を、AI時代・宇宙時代における新たな表現へと接続していく試みです。 KEN IKEDAは、自身に根づく日本独自の美意識や自然観を、作品の出発点にしています。 今回発表する『光と波の記憶』『黄金の箱庭』は、地球が常に宇宙の一部として存在しているという現実を起点に、人間の内側にある感情や記憶、そして文化に受け継がれてきた記憶を、生命・自然・宇宙空間との関係へと接続する新作インスタレーションです。 人間の内側にある感情や記憶、文化に受け継がれてきた精神性を、未来社会へ開いていくこと。 アートとAI、テクノロジーの融合を通して、目には見えない世界と、生命・自然・宇宙空間を接続し、可視化する。 それが、KEN IKEDAの『アート宇宙構想』である。 光と波の記憶|Day View 『光と波の記憶』は、光、波、球体、反射によって構成されるインスタレーション作品です。 本作は、 「光は最初からそこにあり、 波は月とともに記憶していた。」 という作品コンセプトをもとにしています。 光は、はじまりから存在し、波は、月とともに地球の記憶を運ぶ。 『光と波の記憶』は、その関係を空間に立ち上げるインスタレーションです。 昼の光は地球を映し、夜の光は宇宙を映す。 波は、人生や時間の中で抗うことのできない変化を象徴します。 光は、その変化の中に残る記憶や感情の痕跡を浮かび上がらせます。 人が空間を通過したあとに残る揺らぎや余韻を、光・波・反射の変化によって静かに映し出します。 反射は、“もうひとつの現実”を生み出します。 それは、目には見えない世界や、形を持たない感情、記憶、言葉になる前の感覚が、確かに存在していることを示すものです。 KEN IKEDAの代表作『波ニモマケズ』から連続する思想を受け継ぎながら、IRONOMIの感覚世界へと接続する作品です。 感情に形はない。けれど、確かにそこに存在する。 Emotion has no form. Yet it undeniably exists. 人は、見えない感情の中で生きている。 We live within invisible emotions. 黄金の箱庭|GOLDEN MICROCOSM 『黄金の箱庭』は、黄金の外観と銀色の内側によって構成される小さな空間作品です。 都市の中に突如現れる祠(ほこら)のような黄金の外観。 一歩足を踏み入れると、内側には光、色彩、反射が絶えず変化する小さな空間が広がります。 外側の黄金は、宇宙、光、祈り、豊かさを象徴します。 内側の銀色は、鑑賞者自身の感覚や記憶を反射する空間として機能します。 本作は、宇宙を外側に探すための作品ではありません。 人間、生命、自然、地球、宇宙が、同じ原理の中でつながっていることに気づくための装置です。 わずか数畳の箱庭の中に広がる光と反射は、無限の宇宙を小さな空間に宿す、禅的な感覚とも呼応しています。 中心に位置する『ironomi』は、始まりも終わりもない宇宙や空(くう)