自然科学系の図鑑・専門書等を発行する株式会社文一総合出版(本社:東京都千代田区、代表:斉藤 博)は、写真絵本「命のつながり」シリーズ第10弾『小笠原諸島・父島 アオウミガメの帰る島』を6月1日(月)に刊行いたしました。 この本について 本書は、本州から南へ約1000キロ離れた世界自然遺産・小笠原諸島を舞台に、アオウミガメの壮大な命の旅を追った写真絵本。ふ化した子ガメは、広大な海へと旅立ち、約40年の時を経て、産卵のために再び故郷の浜へ戻ってきます。しかし、その長い旅を生き抜き帰還できるのは、わずか0.2〜0.3%ほどといわれています。 作中では、アオウミガメのたくましい生態に迫るとともに、イルカやクジラ、魚たちなど、小笠原の豊かな海に生きる多様な命とのつながりも紹介。さらに、護岸工事による砂浜の減少や漂着ゴミなど、人間の暮らしが海の生き物に与える影響にも目を向けています。人々の暮らしがアオウミガメに及ぼす影響や、海洋環境をめぐる課題について理解を深め、環境保全への意識を育むきっかけとなる一冊です。 ▼ 文一総合出版サイト|写真絵本『小笠原諸島・父島 アオウミガメの帰る島』 https://www.bun-ichi.co.jp/tabid/57/pdid/978-4-8299-9028-5/Default.aspx 巻末のQ&Aでは、アオウミガメの生態や人の暮らしが海に与える影響を、Q&A形式でわかりやすく解説します 著者あとがき 28歳の時、スキューバダイビングで海の中を案内するガイドになるために、私は会社員を辞めて小笠原諸島の父島に移住しました。それからずっと、この島の海にもぐりながら写真を撮り続けています。アオウミガメと初めて出会ったのも、この海の中でした。それ以来、アオウミガメのさまざまな姿を写真に残してきました。満月の夜、砂浜で息をひそめて上がってくるメスを待ち続け、夜を通して産卵を見守ったこともあります。 この海には、クジラやイルカといった大きな動物から色とりどりの小さな魚たちまで、たくさんの生き物が暮らしています。その中でもアオウミガメは、島の人たちにとって身近な存在です。ボートに乗ったりもぐったりしなくても、町の近くの砂浜で卵を産む姿を見ることができるからです。だからこそ、産卵するメスを見る時は、そっと静かにしておくことが大切です。町の近くの大村海岸では、小笠原海洋センターのスタッフがカメを見守り、この島を訪れた人たちといっしょに産卵を観察しています。 アオウミガメの赤ちゃんが大きくなリ、再びこの島にもどって卵を産むまでには、およそ40年もの時が必要です。私が島に住んで28年がたちましたが、最初の年に撮影した子ガメたちに再会できるのは、まだ少し先になります。父島に最初に人が住み始めたのは、約200年ほど昔のこと。でもアオウミガメたちは、それよりずっとずっと、はるか以前から変わらず本州とこの島を往復して、その命をつないできたはずです。もしみなさんが父島でアオウミガメに出会うことがあったら、この島につむがれてきた長い時間の流れに思いをはせながら、そっと見守ってもらえるとうれしいです。 著者について 南 俊夫(みなみ・としお) 1970年、神奈川県生まれ。19歳でスキューバダイビングを始めたことをきっかけに水中写真の世界へ。大学卒業後に設計会社に就職し、28歳のときにダイビングガイドになるため小笠原諸島父島に移住。以来、ダイビングガイドをしながら、撮影を続けている。著書に『イルカ 海でくらす哺乳類』(あかね書房)、アホウドリの移住プロジェクトをまとめた『ぼくはアホウドリの親になる』(偕成社)など。WEBサイト http://toshiominami.com/ 書籍概要 書名:命のつながり10『小笠原諸島・父島 アオウミガメの帰る島』 写真・文:南 俊夫 書店発売日:2026年6月1日(月) 定価:2,640円(本体2,400円+10%税) ISBN13:978-4-8299-9027-8 判型:B5判・上製 ページ数:48ページ 電子版:あり 発行所:文一総合出版(東京・千代田) 文一総合出版サイト:https://www.bun-ichi.co.jp/ 本書のお求め Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4829990287 楽天ブックス https://books.rakuten.co.jp/rb/18584811/ このほか、全国の書店、各WEB書店でお求めいただけます。 写真絵本「命のつながり」シリーズ 日本の山や海、森や川で暮らす野生生物の姿を通して、多様な環境やほかの生き物との関わりを学ぶことができる写真絵本。野生動物たちの生き様を、長期取材によって撮影された貴重な生態写真を