建設・不動産関連の資格取得スクール「総合資格学院」を運営する株式会社総合資格(本社所在地:東京都新宿区、代表取締役:佐藤 拓也)は、一級・二級建築士を対象に、「建設業界の働き方改革が有資格者に与える影響と、有資格者が求める労働条件・待遇」の実態調査を実施しました。 建設業界の就業者数は減少傾向にあり、高齢化も進行する中、2024年問題に伴う働き方改革が急務となっています。残業規制や工期見直しの影響は、設計職だけでなく施工管理や営業職など、建築士資格を持つあらゆる実務担当者の業務密度やプレッシャーに変化をもたらしています。 当社が2025年に建築士資格取得者を対象に行った「建築士の資格取得や年収に関する実態調査」では、働き方や収入、学習方法などの実態が明らかになりました。 2025年の調査データはこちら 3回目の調査となる今回は、現在の労働環境が一級・二級建築士の抱える業務負担に見合ったものになっているのかの実態や、一級・二級建築士が本当に求めている働きやすさや転職の決め手などを深掘り調査しました。 調査概要:「建設業界の働き方改革が有資格者に与える影響と、有資格者が求める労働条件・待遇」の実態調査 【調査期間】2026年5月21日(木)~5月22日(金) 【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査 【調査人数】1,017人 【調査対象】調査回答時に一級・二級建築士と回答したモニター 【調査元】株式会社総合資格(https://www.shikaku.co.jp/) 【モニター提供元】サクリサ <調査結果のポイント> ▶ 年収700万円以上は2年間で12.5ポイント上昇し、約4割(38.3%)に ▶ 資格取得後の年収に7割以上(72.7%)が満足する一方、現職不満のトップは「業務量の多さ(32.5%)」 ▶ 働き方改革により約6割(57.5%)が職場環境の改善を実感 ▶ 転職時に妥協したくない条件1位は「給与(32.7%)」 ▶ 転職先選びでは8割以上(81.9%)が業務環境の改善を重視、4割以上(43.0%)が転職エージェント・スカウトサービスに登録・相談 ■ 一級・二級建築士の資格取得後の年収分布は? はじめに、「一級・二級建築士の資格保有者の現在の勤務先」について尋ねたところ、大規模なプロジェクトを手掛ける『ゼネコン(23.1%)』が最も多く、『ハウスメーカー(20.2%)』、『工務店(18.4%)』と住宅系が続きました。一級・二級建築士の資格が幅広い企業規模や事業形態において必要とされていることがうかがえる結果となりました。 一級・二級建築士は幅広い業界で活躍していますが、その年収はどの程度なのでしょうか。 続いて、「現在の年収」について尋ねたところ、下記のような回答結果となりました。 年収700万円以上を得ている方は38.3%おり、その中でも7.0%の方が年収1,000万円以上と回答しました。 「年収700万円以上」の割合を過去の同調査と比較すると、2024年は25.8%、2025年は34.0%、そして今年は38.3%となり、2年間で12.5ポイント(約1.5倍)上昇しています。こうした推移からも、一級・二級建築士の収入は上昇傾向にあることがわかりました。 2024年の調査データはこちら 2025年の調査データはこちら 年収アップにつながりやすいものの一つに「資格手当」がありますが、実際にはどのくらい支給されているのでしょうか。 「資格手当による月収の上昇額」について尋ねたところ、『15,000円〜20,000円未満(23.7%)』、『20,000円~25,000円未満(21.1%)』が上位になりました。 「月額15,000円〜25,000円未満」が、全体の半数近くを占める結果となりました。年間に換算すると数十万円の収入アップとなるため、資格取得が待遇改善に直結している様子がうかがえます。また企業側にとっても、優秀な一級・二級建築士を確保し、定着を促すための有効なインセンティブとして機能していると言えるでしょう。 このような資格取得による収入の変化を、一級・二級建築士はどのように感じているのでしょうか。 「建築士資格取得前と比べた年収に対する満足度」を尋ねたところ、7割以上が「満足している」(『とても満足している(22.5%)』、『ある程度満足している(50.2%)』)と回答しました。 資格取得による年収の変化に対して多くの方がポジティブな評価をしていることが示されました。一方「満足していない」(『あまり満足していない(20.6%)』、『まったく満足していない(6.7%)』)の回答も4人に1人以上の割合でおり、現状に満足していない人も一定数いることが分かりました。 ■ 働き方改革の影響。建築士の採用・定着、カギは