一般社団法人日本ROV協会は、ROV・AUVをはじめとする水中ロボティクス分野の知識普及と人材育成を目的として、水中ロボティクスの基礎から実務までを体系的に学べる教科書制作プロジェクトを開始しました。 本プロジェクトの実施にあたり、アカデミスト株式会社が運営するクラウドファンディングサービスを通じて、制作費の一部をご支援いただくクラウドファンディングを実施いたします。 クラウドファンディングページ: https://academist-cf.com/projects/417 ROV・AUVの活用が広がる今、必要なのは「現場で使える知識」の体系化 ROVやAUVをはじめとする水中ロボットは、海洋調査、インフラ点検、港湾・河川・ダム調査、文化財調査、防災、環境調査、教育研究など、さまざまな分野で活用が広がっています。 一方で、水中ロボットを実際の現場で活用するためには、機体の仕様や操作方法だけでは足りません。 水中で機体がどう動くのか。 どのような環境で運用リスクが高まるのか。 ケーブル、電源、通信、浮力、測位をどう考えるのか。 どのセンサを搭載すれば、どのようなデータが取得できるのか。 取得したデータを、調査・点検・研究・判断にどう活用するのか。 こうした知識は、これまで現場経験や個別の指導、メーカーごとの説明、技術者同士の暗黙知に依存してきました。 しかし、水中ロボティクスの活用領域が広がるほど、初学者、実務者、発注者、教育機関、研究者が共通して参照できる基礎教材の必要性は高まっています。 本プロジェクトは、単なる書籍制作ではありません 本プロジェクトは、ROV・AUVに関わる知識を一部の専門家や現場経験者の暗黙知にとどめず、業界全体で共有できる形にしていく取り組みです。ROV・AUVに関わる知識を整理し、次世代へ受け渡すための教育基盤づくりを目的としております。 日本ROV協会では、これまで講習会、セミナー、実機デモンストレーション、機材評価、現場運用、事業者・研究者・教育機関との対話を通じて、水中ロボティクスに関する知見を蓄積してきました。 今回制作する教科書では、こうした知見をもとに、ROV・AUVを扱ううえで必要となる基礎知識と実務上の考え方を体系的に整理します。 とくに、これからROV・AUVを導入する企業・自治体・教育機関、海洋調査やインフラ点検に関わる実務者、海洋ロボティクス分野を志す学生にとって、最初に参照できる実践的な教材となることを目指します。 実務・研究・教育に携わる執筆者が参加 本教科書は、ROV・AUV、水中ロボティクス、海洋調査、計測、教育研究など、各分野で実務・研究・教育に携わる執筆者によって制作を進めています。 ROVやAUVの運用経験、海洋調査の現場知、各種センサや測位技術に関する専門知識、教育現場での指導経験など、多様な知見を持つ執筆者が参加することで、単なる機材紹介にとどまらない、実践的かつ体系的な教材を目指します。 執筆者一覧は以下の通りです。 【吉田 弘/監修】 国立研究開発法人海洋研究開発機構 北極環境変動総合研究センター 上席研究員/海洋システムデザイン株式会社 代表取締役 【西田 祐也/制御分野執筆】 国立大学法人九州工業大学未来社会ロボット実装センター センター長/生命体工学研究科 准教授 【山縣 広和/機械設計分野執筆】 学校法人日本工業大学 先進工学部 ロボティクス学科 准教授 【小澤 正宜/電気設計分野執筆】 神戸市立工業高等専門学校 知能ロボット工学科 准教授 【大西 淳裕/水中ロボット設計概論執筆】 株式会社MonoPlat 代表取締役 【佐藤 友亮/ROV運用・水中ロボティクス概論執筆】 一般社団法人日本ROV協会 代表理事/株式会社水龍堂 代表取締役 ROV・AUVに関わる皆さまへ。現場の知見を、この教科書に反映させてください 水中ロボティクスの知識は、机上の理論だけでは完結しません。 実際の現場で起きた失敗。 導入時につまずいたポイント。 初学者に伝えるべきだと感じた基礎知識。 発注者側に理解してほしいこと。 機材選定で見落とされがちな視点。 センサや測位、電源、安全管理に関する実務上の注意点。 こうした現場の知見こそ、水中ロボティクス分野の次世代育成に必要な財産です。 本クラウドファンディングは、単に制作費をご支援いただくためのものではありません。ROV・AUVに関わる皆さまとともに、これからの業界に必要な「共通の土台」をつくるための参加型プロジェクトです。 ROV・AUVの運用、開発、研究、教育、発注、導入支援に関わる皆さまには、ぜひ本プロジェクトにご参加いただき、それぞれの現場で培われた知見を未来へつなぐ取り組みに加わっていただければ幸いです。 教科書で扱