株式会社フージャースホールディングス(本社:東京都千代田区 代表取締役:小川栄一)および立命館大学アート・リサーチセンター(所在地:京都市北区 センター長:田中覚)は、通常非公開の京都市指定有形文化財「長江家住宅」を、2026年7月14日(火)から16日(木)の3日間限定で特別公開します。 本企画では、祇園祭の宵山期間にあわせて行われる伝統的な屏風祭を踏襲して「特別公開 屏風祭『屏風飾りと旧家に残る動植物展』」と題し、旧家に伝わる掛け軸や扁額など約30点を特別公開し、学生による企画・解説を交えながら、京町家に息づく伝統文化を体感いただけます。 ※一般来場者による撮影はご遠慮いただいております。 ■京都市指定有形文化財 長江家住宅について 長江家住宅は、職住一体の典型的な京町家の佇まいを今も受け継いでいることにより、2005年4月に、主屋北棟(内装省く)、主屋南棟、化粧部屋、離れ屋敷、土蔵2棟の計6棟が「京都市指定有形文化財」の指定を受けています。 普段は保全のため一般公開は行っていませんが、祇園祭の前祭山鉾巡行の宵山期間(7月14日から16日)に長江家旧蔵品を所有する立命館大学と産学連携して屏風祭を行い、一般公開しています。2025年度の屏風祭期間中には、のべ1,100名以上が来場され、屏風や掛け軸や、“昭和100年”をテーマとした昭和期の文化資料の企画など約40点の展示を通じて、京町家に息づく伝統文化を体感いただきました。 長江家住宅 外観 ■屏風祭とは 祇園祭の宵山期間に山鉾町の旧家や老舗が、来客をもてなすために所蔵する屏風などの美術品や調度品を一般公開する習わしがあり、屏風祭と呼ばれています。毎年20箇所ほどで開催されており、先祖代々受け継がれた品々を見たり、伝統文化を体験したりすることができます。 ■産学連携の取組について 長江家住宅は、不動産デベロッパーである当社グループが土地家屋を所有し、立命館大学が所蔵品を所有、立命館大学アート・リサーチセンターが管理しています。長江家住宅の維持、管理、継承に関しては両者の連携に関する覚書を締結しており、屏風祭の開催においても協力して行っています。本企画には本年4月に開設した立命館大学デザイン・アート学部の佐藤弘隆准教授も参画し、展示構成や解説内容の検討などに専門的な知見を提供しています。また、立命館大学では、学部二回生と大学院修士課程の大学院生を対象に屏風祭の企画運営を補助する授業を実施し、学生は展示パネルの作成などに携わるほか、現地で展示解説も行います。 ■「特別公開 屏風祭」主な展示品 「屏風飾りと旧家に残る動植物展」をテーマに、以下の展示を行います。(予定) <屏風> 1.「四君子押絵貼り」作者不明 六曲一双(写真1) 2.「嵐山之図」⾧谷川玉峰 明治時代 六曲一隻(写真2) 3.「松に千鳥」桑山玉洲 江戸時代中期 二曲一隻 <掛け軸> 4.「祇園会弦召」羽田月州 明治時代 <他> その他日用品、映像、生活文化資料(美術品、古写真等) 写真1:「四君子押絵貼り」(右隻)写真2:「嵐山之図」 ■屏風祭の様子 長江家住宅の目の前に船鉾が立つ 2019年㈱新潮社撮影屏風展示の様子 ■テーマ『屏風飾りと旧家に残る動植物展』のねらいと展示作品の見どころ (解説:デザイン・アート学部 佐藤准教授) 今年のテーマ「屏風飾りと旧家に残る動植物展」は、祇園祭の山鉾を彩る懸装品・装飾品に、動物や植物の文様・モチーフが随所にみられることに着目したものです。これらの意匠には、長寿・子孫繁栄・魔除けなどの吉祥的な意味が込められる一方で、見る者の目を楽しませ、祝祭空間を華やかに演出する役割もあります。すなわち、動植物のモチーフは、祇園祭の本質である「祈り」と「風流」の双方を体現するものといえます。長江家住宅に伝わる屏風や掛け軸などを通して、京町家に息づく自然へのまなざしと、祭礼文化に通じる美意識を感じていただきたいと考えました。 1.「四君子押絵貼り」作者不明 六曲一双 蘭・竹・菊・梅は、気品と高潔さを象徴する「四君子」と呼ばれ、吉祥の画題として親しまれてきました。本屏風には松・蘇鉄・葡萄も描かれ、繊細でありながら伸びやかな力強さをもつ墨の植物表現を楽しめます。 2.「嵐山之図」⾧谷川玉峰 明治時代 六曲一隻 幕末・維新期に活躍した四条派の画家、長谷川玉峰による嵐山図です。筏の浮かぶ新緑の保津川を、淡い墨と余白を生かして描き、静かな川の流れと山の清涼な気配を伝えています。 3.「松に千鳥」桑山玉洲 江戸時代中期 二曲一隻 波立つ海辺に力強く立つ松と、軽やかに飛ぶ三羽の千鳥を描いた屏風です。千鳥は古来、和歌や物語に詠まれてきた水辺の鳥で、松の生命力とともに、吉祥性と文学的な情趣を感じさせます。 4.「