株式会社島精機製作所(本社:和歌山県和歌山市)の100%子会社である株式会社シマファインプレス(本社:和歌山県和歌山市)は、島精機グループの新たな成長領域の拡大と企業価値の更なる向上を目指し、このたび脊椎内視鏡手術用システム「SYNCHA」製品の主要構成品に関する製造事業を譲り受け、医療機器事業に本格参入しましたことを、お知らせいたします。 シマファインプレスはこれまで、精密プレス加工、金型製作、精密機械加工、樹脂成形など、横編機事業を主軸事業とする島精機グループにおいて長年培ってきたモノづくり技術を活かし、横編機以外の幅広い産業分野にも高品質・高精細な製品・部材を提供してまいりました。 近年では、その高い技術力を医療分野へ応用。脊椎内視鏡手術の第一人者の𠮷田宗人医師(角谷整形外科病院 院長、和歌山県立医科大学 名誉教授)との医療機器共同開発プロジェクトへの参画機会を得て、「SYNCHAレトラクターシステム」の開発・製造を実施。2024年にはこの取り組みに関し、Medtecイノベーション大賞で「Medtec大賞」※を受賞するなど、高い評価を獲得しています。 今回、医療機器事業を新たな成長戦略の柱と位置づけ、「SYNCHA」製品のメインデバイスである硬性手術用ランバースコープ等の製造事業を取得。共創パートナーであるナカシマヘルスフォース株式会社およびニスコ株式会社とのSYNCHA製品の改良品開発を含む共同プロジェクトを積極的に推進することで、SYNCHA製品事業の更なる拡大を目指すとともに、島精機グループの企業価値向上を図ります。 (※)Medtecイノベーション大賞: 医療機器設計・製造分野の国際展示会「Medtec Japan」において、革新性や医療現場への貢献性が高く評価された製品・技術に贈られる表彰制度。シマファインプレスが𠮷田医師と共同開発したSYNCHAレトラクターシステムの独創性と実用性が評価され、2024年4月の同展で最高位の「Medtec大賞」を受賞しました。 ■医療現場の課題から生まれた「SYNCHA」システム 「SYNCHA」システムは、日本の医療現場から生まれた脊椎内視鏡システムです。独自のJoy stickアクション機構やイリゲーション機能により、低侵襲かつ高精度な手術操作を支えます。 製品開発は、医療現場の実ニーズを出発点に、𠮷田医師との連携のもと進めてきました。当社は精密加工技術を活かし、高精度かつ迅速な試作を担ってきました。 今後シマファインプレスにおいては、整形外科領域や低侵襲手術関連分野をはじめ、医療用鋼製器具を中心に、新製品開発や共同研究を進めてまいります。 ■「異業種参入」ではなく、「技術の社会実装」 島精機グループは、ニット編機や精密機器開発を通じて培った高精度加工技術と独自の生産技術を有しています。 シマファインプレスは、精密プレス、5軸加工、ワイヤー放電加工、PVDコーティング、精密レーザー加工など、多様な精密加工技術とノウハウを保有しています。 今回の事業展開は単なる異業種参入ではなく、当社の技術を医療の課題解決に活かす「技術の社会実装」であり、シマファインプレスにとどまらず、島精機グループとして横編機事業で培ってきた技術やノウハウを活用し、医療機器分野など非アパレル分野での事業基盤を拡大する取り組みのひとつと位置づけています ■共創型の医療機器開発パートナーとして シマファインプレスは、医療従事者のアイデアと高度なモノづくり技術をつなぐ開発パートナーを目指しています。 医療現場には多様な潜在ニーズがありますが、製品化には高精度加工、試作、品質管理、量産化といった技術が欠かせません。 シマファインプレスでは本件取り組みに限らず、一貫生産体制とスピード対応力を活かし、医師・研究者・医療機器メーカーとの共創を通じて、新たな医療価値の創出に取り組んでまいります。 ■今後の見通し 本事業への参入が、当期(2027年3月期)の連結業績に与える影響は軽微であると見込んでおりますが、中長期的には安定的な収益獲得が見込まれ、グループ全体の収益性および資本効率の向上に寄与するものと考えております。今後、開示すべき重要な変更が 生じた場合は、速やかにお知らせいたします。 【本件に関するお問い合わせ先】 株式会社シマファインプレス 医療機器事業チーム(日置(ひき)) TEL:073-473-0321(代表) E-mail:info@finepress.co.jp 株式会社島精機製作所 経営企画部(福本) TEL:073-471-0511(代表) ~参考資料~ 1)脊椎内視鏡手術用システム「SYNCHA」製品の概要 ▲ 画像提供: ナカシマヘルスフォース株式会社 【製品構成】 ◎SYNCHAレトラク