宮城県多賀城市教育委員会(教育長:市岡良庸)と、広報支援の株式会社シプード(東京都中央区、代表取締役:舩木芳雄・舩木真由美)は、「日本一の教育のまち」の実現に向け、企業・大学との連携を活用した教育共創モデルの構築を開始します。この取組みの推進に向けて、この度連携協定を締結しました。 左より、多賀城市長 深谷 晃祐、多賀城市副市長 鈴木 学、多賀城市教育委員会 教育長 市岡 良庸、株式会社シプード 代表取締役 舩木 真由美・舩木芳雄 多賀城市では近年、教育DX、チーム担任制、単元内自由進度学習、STEAM教育、P4C(子どものための哲学)教育、探究学習、生成AI活用など、子どもたちの主体性と挑戦する力を育む教育改革を進めています。 一方で、人口減少や教員不足、教育課題の複雑化が進む中、学校や行政だけで教育を支えるのではなく、企業・大学・研究機関・地域団体など多様な主体と連携しながら、子どもたちの学びを社会全体で支える仕組みづくりが求められています。 本協定を通じて、多賀城市は教育改革の価値や成果を全国へ発信するとともに、企業・団体との連携や企業版ふるさと納税を活用し、多様な知見や技術、人材等が教育現場に集まる「教育共創モデル」の構築に取り組みます。 シプードは、これまで教育機関やEdTech企業などの広報支援を通じて、「教育を通じて人が成長する仕組み」の発信に取り組んできました。今回の連携では、多賀城市の教育改革や人材育成の取組みを全国へ発信し、教育に共感する企業・団体・個人との接点を創出することで、新たな教育共創モデルの構築を支援します。 具体的には、記者向け説明会などのプレスイベントの企画・開催、メールレターやプレスリリース等を通じた情報発信、広報DXサービス「PRONE(プロネ)」を活用したメディアリレーション強化、約1,000名のメディア関係者ネットワークおよび約3,000社の企業ネットワークを活用した共創パートナーとの接点創出などに取り組みます。 記者からの質問に回答する株式会社シプード代表取締役 舩木真由美。左は多賀城市教育委員会 教育長 市岡良庸 なお、2026年6月19日に、多賀城市役所において記者向け説明会および連携協定締結式を開催しました。当日は市長、副市長、教育長、シプード代表が出席し、「日本一の教育のまち」を目指す教育ビジョンや今後の取組みについて説明しました。 ■背景:人口減少・AI時代を見据えた教育改革 多賀城市では、全国学力・学習状況調査等の結果から、学力面や学習意欲、自己肯定感などに課題が見られていました。加えて、不登校児童生徒数は直近4年間で約2倍に増加し、特に小学校では約2.4倍となるなど、全国平均・宮城県平均を上回る状況となっています。 また、生成AIをはじめとする技術革新や人口減少社会の到来など、子どもたちを取り巻く環境は大きく変化しています。 こうした状況を踏まえ、多賀城市では、「正解を教える教育」だけでは子どもたちの未来を支えられないとの認識から、子どもたちが自ら考え、挑戦し、地域や社会と関わりながら成長できる力を育むため、教育改革を本格化させました。 ■多賀城市の教育改革について 多賀城市では、「子供まん中、挑み続ける多賀城の教育」を掲げ、既存の教育の常識にとらわれない教育改革を進めています。具体的には、知識を身に付けるだけの教育ではなく、子どもたち一人ひとりが自ら考え、挑戦し、失敗から学びながら成長していく力を育むことを重視しています。 また、子どもを教育の受け手ではなく主体として捉え、学校・家庭・地域・企業が一体となって、その挑戦を支える教育環境づくりを進めています。 <主な取組み> ■5つの教育イノベーション チーム担任制 宮城県内初。複数教員で学年全体を見守り、子ども理解の深化と教員の心理的安全性向上を図る。 単元内自由進度学習 児童生徒が自ら学習方法やペースを選択し、自律的に学ぶ力を育成する。 探究学習「博士ちゃんになろう」 子ども自身の興味関心を起点に学びを深める探究型学習を推進。 STEAM-Lab 3Dプリンタや高性能PCを活用し、地域課題解決に挑む探究学習環境を整備。 P4C(子どものための哲学) 正解のない問いについて対話し、多様な価値観を尊重する力を育む。 多賀城小学校におけるP4C(子どものための哲学)授業の様子 ■教師が成長し続けられる仕組みづくり 教員向けの授業改善支援や教科等指導員制度を導入し、優れた教育技術を組織全体で共有する仕組みを構築。また英語力向上プロジェクトを推進し、「史都・多賀城」を世界に発信できる人材育成にも取り組んでいます。 ■教育DX・スマートスクール AI型デジタルドリルを全・小中学校に導入し、一人ひとりに最適化された学習を推進してい