木材保存薬剤技術を基盤に、製品やサービスの開発・製造・販売を行う薬剤メーカー、株式会社コシイプレザービング(所在地:大阪府大阪市、代表取締役社長:越井潤)は、木造住宅の長期耐久化を目指す「ハウスガードシステム」の累計完工棟数が2万棟を達成したことを発表いたします。 当社のハウスガードシステムは、木造住宅におけるシロアリ被害や木材腐朽のリスクに注目し、新築当初の性能だけでなく、数十年後でも安定した性能を維持することを重視した家づくりを推進しております。そして、2万棟達成を機に新たに「サーキュラーデザインモデル」を始動し、公式Webサイトもリニューアルしました。この提案では、住宅を「建てて終わり」ではなく、次世代に受け継げる「循環する住宅」としての考え方を基にした新しい住まいを提案しております。 なお、累計完工棟数は2026年4月時点で2万棟を達成し、2026年5月末には21,019棟に達しています。 サーキュラーデザインモデル ●Webサイト:https://www.house-g.com/ ■ 2万棟達成が意味するもの 今回の2万棟達成は、単なる供給数ではありません。住宅業界ではこれまで、新築時の性能向上が中心に語られることが多くありました。その一方で、どれだけ高性能な住宅であっても、構造躯体が劣化すれば、本来の性能を維持し続けることは難しくなります。 ハウスガードシステムでは、“性能を上げる”だけではなく、一般的に施主様が30年、35年と住宅ローンを支払う期間を超えて、“性能を維持する”という視点から、木造住宅の長期耐久化に取り組んできました。2万棟という実績は、「永く住み続けられる住宅」を重視する考え方が、確実に広がっていることを示しています。 ■ サーキュラーエコノミー時代を見据えた、サーキュラーデザインモデル始動 ハウスガードシステムでは、これまでに80棟以上の解体調査(自社調査)を行い、現実の問題として起こり得る建物の劣化、解体後の資源分別などについて検証を行いました。得られた実データをもとに、住宅を循環する資産として捉える「サーキュラーデザインモデル」を始動します。 サーキュラーデザインモデルは、住宅を「消費される建物」ではなく、「循環していく住宅ストック」として捉える新たな設計提案です。具体的にはパッシブ設計、意匠性、外構デザイン、生物多様性、点検のしやすさ、将来の改修や維持管理のしやすさ、解体設計、再資源化を重視します。 サーキュラーデザインモデル 一例を挙げるとすれば、耐震性で言えば、近年は多くの住宅会社で高い耐震性能を備えた住宅が普及していますが、長期使用の中では、経年変化などにより当初性能の維持が課題となる場合があります。構造躯体の劣化が進行した場合、耐震性能へ影響する可能性があるため、ハウスガードシステムにより躯体の劣化を防ぎます。また、住環境の快適性についても、設備機器だけに依存するのではなく、高断熱化や自然エネルギーの活用を取り入れたパッシブ設計の考え方を重視しています。将来的な維持管理も視野に入れ、住宅全体としてバランスの取れた設計を目指します。 ハウスガードシステムのサーキュラーデザインモデルは、一つ一つの仕様を施主様の経済性にも配慮する取り組みです。 耐震性能について詳しく見る ■ なぜ今、“住宅の寿命”が問われているのか 日本では人口減少や空き家増加が進む一方で、住宅の解体・建て替えが繰り返される「スクラップ&ビルド型」の住宅供給が長年課題とされてきました。また、住宅価格や建築資材価格の上昇により、「建て替える」こと自体のハードルも高まりつつあります。その中で今、住宅業界では“建てる性能”だけではなく、“長く維持できるか”という視点への関心が広がり始めています。 こうした背景を受け、国土交通省としても「長期優良住宅制度」を設け、所管行政庁が長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた住宅を「長期優良住宅」として認定し、住宅を長く大切に使い続ける社会への転換を進めています。特に木造住宅では、シロアリ被害や木材腐朽による構造性能低下が、住宅の寿命や資産価値に影響することがあるとされています。 ハウスガードシステムでは、「建てた時が最高性能」ではなく、「数十年後も住み続けられる構造」を目指し、木造住宅の長期耐久化に取り組んできました。 ハウスガードシステムを採用した構造躯体 ■ ハウスガードシステムの「緑の柱」 ハウスガードシステムは、加圧注入処理を施した「緑の柱」、専用高耐久金物「デュラルコートHG」、床下防蟻処理などを組み合わせた、木造住宅の長期耐久化を目指す住宅システムです。 一般的に、木造住宅ではシロアリ被害や木材腐朽が進行することで、住宅の耐久性だけでなく、耐震性能や資産価値に