循環型マーケットデザインの株式会社オークネット(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:藤崎 慎一郎、以下:オークネット)は、愛知県蒲郡市(市長:鈴木 寿明、以下:蒲郡市)のサーキュラーシティ推進のため使用済みEV(電気自動車)バッテリーを活用した自律型スマート街路灯「THE REBORN LIGHT smart(リボーンライト スマート)」2基を寄贈する贈呈式を6月30日蒲郡市役所で行いました。 本取り組みは、使用済みEVバッテリーの新たな需要創出と社会実装を通じて、エネルギー分野における資源循環を促進し、循環市場の拡大を目指すものです。 蒲郡市役所で実施した贈呈式の様子 ■EV普及の先にある課題 ― 使用済みEVバッテリーの利活用 脱炭素社会の実現に向けてEVの普及が進む一方、将来的に発生する使用済みEVバッテリーの利活用は、社会全体で取り組むべき重要な課題となっています。使用済みEVバッテリーは、自動車用途としての寿命を迎えた後も一定の蓄電性能を有しているケースが多く、適切な評価・診断を行うことで、定置用蓄電池や防災設備などへのリパーパス利用が可能です。 しかし、資源循環を持続的な仕組みとして確立するためには、評価や流通だけでなく、実際に活用される製品や設置場所を増やし、新たな需要を創出していくことが不可欠です。 オークネットは、創業以来培ってきた循環型流通の知見を活かし、循環型マーケットを創造するプラットフォーマーとして、EVバッテリーの適正な評価・検査体制および流通基盤を活用しながら、リパーパス製品の普及拡大と活用機会の創出を通じて、「Energy Loop Terminal(エナジー・ループ・ターミナル)※1」にて「バッテリー売買サービス」や「バッテリー診断サービス」を提供するなど市場形成に取り組んでいます。 ※1Energy Loop Terminal(エナジー・ループ・ターミナル)とは 使用済みEVリチウムイオンバッテリーを活用したリパーパス製品などの流通プラットフォーム https://auc-elt.com/ ■蒲郡市への寄付による社会実装 蒲郡市では、EV公用車の導入や災害時における電源活用に加え、使用済みEVバッテリーを活用した蓄電池を市内小中学校へ導入するなど、全国に先駆けてエネルギー分野における資源循環の取り組みを推進しています。オークネットは、こうした蒲郡市の先進的な取り組みに深く共感し、使用済みEVバッテリーの利活用を通じてエネルギー分野における資源循環の輪を広げ、サーキュラーシティの実現をさらに加速することを目的として、企業版ふるさと納税を活用し、本寄贈を決定いたしました。 寄贈予定品である「THE REBORN LIGHT smart」は、使用済みEVバッテリーを蓄電池として搭載したリパーパス製品の一つです。平時には自律型スマート街路灯として地域を照らし、災害時にはスマートフォン等の充電設備として活用することができます。市内の公園へ設置されることで、指定避難所のBCP対策強化として、防災訓練等を通じて市民の皆様が日常生活の中で使用済みEVバッテリーの新たな活用方法に触れる機会となるほか、有事の際には地域の安心につながる設備としての役割も期待されています。なお、寄付製品は2026年度内を目途に設置・納品予定です。 「THE REBORN LIGHT smart」 開発・製造・販売元:MIRAI-LABO株式会社 ■今後の展望 オークネットは、本取り組みで得られた知見を活かし、自治体や企業との連携を通じて、使用済みEVバッテリーの新たな利活用モデルの社会実装を推進してまいります。 近年、自然災害の激甚化・頻発化を背景に、自治体における避難所機能の強化やBCP対策の充実が重要な課題となっています。使用済みEVバッテリーを再利用した蓄電システムは、停電時の非常用電源としての活用に加え、避難所における通信機器への電力供給や情報収集環境の維持を支える手段として期待されています。また、平時には再生可能エネルギーの有効活用やエネルギーコストの低減に寄与し、有事には地域住民の安全・安心を支える電力インフラとして機能するなど、防災と資源循環の両立を実現する取り組みとしてその重要性が高まっています。 オークネットは、EVバッテリーの循環市場の拡大には、評価・流通・再利用の仕組みづくりだけでなく、社会の中で実際に活用される場を増やしていくことが不可欠であると考えています。こうした社会実装を通じて、リパーパス製品への理解促進と需要創出を図り、使用済みEVバッテリーの流通活性化や市場形成を促進してまいります。 今後も、使用済みEVバッテリーをはじめとする価値あるエネルギー資源の循環を支えるプラットフォームの構築を通じて