SELFIEランドリーのモザンビーク2号店 株式会社アセンティア・ホールディングスと株式会社YOUMEXの子会社株式会社Life Breeze(長野県塩尻市、立石宗一郎社長)が支援するアフリカ・モザンビークのランドリー運営会社LAVANDARIA SELFIE, SU, LDA(Sergio Morais社長)が、1号店開店から1年を経て、モザンビークの首都マプト中心部に近い商店の立ち並ぶ生活道路沿いに2号店を2026年4月に開業した。 1号店はコンテナ改造型のランドリーで、2号店は既存建物への出店となった。 洗濯機が普及していない母国にランドリーを持ち帰る 今回のランドリー事業の発端は、2022年10月に「ランドリーフランチャイズを母国に持ち帰りたい」と、既にアフリカ含めた世界各国に外食や農業支援など様々な業界の日本のビジネスをフランチャイズで展開しているアセンティア・ホールディングスにインターンシップの相談があったことからでした。 「母国ではほとんどの家庭で衣類を手で洗っている。一回4~5時間かかる。そして洗濯は女性の仕事となっており、同世代の女子学生は家族中の洗濯をせねばならず勉強の時間が無いと言っている」とのモザンビーク出身Sergio氏の説明に、翌年のインターンシップを受け入れることとなりました。 インターンシップ初日の2023年7月に新規事業として当時8店舗のランドリーを展開していたYOUMEXの立石社長を訪れました。アフリカランドリーフランチャイズの協力を仰ぐためでした。 Sergio氏は、日本政府のABEイニシアティブという制度で来日し、国際大学(新潟県)で国際関係学の修士課程で学びました。 修士課程修了後のインターンシップで、「ランドリーをフランチャイズ化して母国に持ち帰る」ことをテーマに、海外に日本のビジネスをフランチャイズ展開する専門会社アセンティア・ホールディングス(本社神戸市、土屋晃社長)で半年間のインターンシップを開始していましたが、ランドリー実務を学べる先としてYOUMEXが選ばれ、来訪しました。 立石社長(中央)とSergio氏(左) 「最初は、寄付や援助的にアフリカを見ていました」当時の出会いを振り返り、立石社長は語ります。 そしてSergio氏のモザンビークの洗濯の実情や経済状況等の熱い説明を聞きながら、次第に思いが変わっていきます。 更にSergio氏は、モザンビークでの需要予測を携えて日本のコインランドリー機器メーカーを相次いで訪ねます。新品のランドリー機器を用いても十分採算が取れるという計画を示したのです。 しかしメーカーは何れも首を横に振りました。それはマシンのメンテナンスが出来ないからという理由です。そして逆に提案されたのは「中古機の利用」でした。メーカーは中古機を日本で一番扱っている問屋の名前も教えてくれました。それが三共工業(松本市)でYOUMEXのランドリーマシンの仕入れ先だったのです。 ついに8月下旬からは中古ランドリー機器を使ったランドリー事業へと中心戦略がシフトしました。 その後松本市周辺のランドリー店を視察している際に見つけたコンテナランドリーにSergio氏はインスピレーションを感じ、モザンビークの1号店を海上輸送コンテナ改造とすることと決まりました。 1号店の出店場所は当初からSergio氏の祖父が有する土地で、日本政府の経済支援で建てられた地元の中学校の前で商店が立ち並ぶ土地と決まっており、そこにコンテナショップを設置することとなったのです。 コンテナランドリーは、現地の視察無しに出店準備を進める日本側にも好都合でした。一般の貸店舗物件では、建物の構造が不明確で床の耐荷重等、日本でランドリー出店をする際に当然チェックする項目の事前確認が不十分です。しかし海上輸送コンテナであれば、材質もサイズも国際標準で定められているので、床耐荷重の心配もいらず日本からサイズに合わせたパイプを用意するなどの準備も可能でした。 1号店(近影)2024年10月の施工途中。海上輸送コンテナを改造するところから開始。マシン設置と内装とペンキ塗りが終わった状態(2025年1月) SELFIE、店名に込めた想い アフリカでのランドリー事業は、フランチャイズ展開でモザンビーク内はもちろん、他国へも展開することを決めていました。フランチャイズ展開をするには、創業の理念が大切だということを学んだSergio氏は、「SELFIE」という店名と理念に行きつきました。 SELFIE(セルフィー)とは、 ①自撮りとも表現されるように、自分自身で行うという意味があり、洗濯を自分で行うという意味 ②フランチャイズ加盟で経済的にも自立するという意味でのSELFIE ③出店する地域社会に対して、洗濯という家事労働