一般社団法人3710Lab(みなとラボ、代表理事:田口康大)は、日本財団の助成のもと運営するウェブミュージアム「海をつなぐミュージアム MOON(Museum of Ocean Nexus)」において、常設展「図書館とであう海の本」を2026年7月20日(海の日)に公開します。 本企画は、公益社団法人日本図書館協会との共催により実施するもので、全国90館以上の図書館から寄せられた選書をもとに、約600冊の海に関する本を紹介するオンライン展示です。海の環境や生物に関する本だけでなく、文学、歴史、地域文化、漁業、暮らしなど、多様なジャンルの本を通して、海と人との関わりを見つめ直すきっかけを提供します。 掲載される書籍には、各図書館員による選書コメントを収録しています。なぜその本を選んだのか、どのような海の姿が描かれているのか。それぞれの地域で本と向き合ってきた視点から、海と人がつながるための「本」の魅力を伝えます。 本を通して見えてくる、多様な「海」 海と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。 青く広がる風景。魚やクジラなどの生き物。海水浴や旅行の思い出。あるいは漁業や海運、環境問題かもしれません。 海は私たちの暮らしを支えている一方で、その関わり方や意味は地域や人によって大きく異なります。 本企画では、全国の図書館員が選んだ本を通して、多様な海の姿を紹介します。子ども向けの絵本や小説、ノンフィクション、地域資料まで、幅広いジャンルの本を通じて、多様な角度から海とであうことができるのが特徴です。 <選書された本と図書館の一部をご紹介> *画像左上から順 長崎市立図書館が「地域とかかわる本」として選書 『解決できなかったわたしたちの問題:海とごみと高校生』(プラスチッくじら 執筆, 村手景子 物語, 芦野公平 絵, みなとラボ出版) 石川県立図書館が「子ども向けの本」として選書 『うみのむこうは』(五味太郎 作・画, 絵本館) 洋野町立種市図書館が「子ども向けの本」として選書 『わかめ : およいでそだってどんどんふえるうみのしょくぶつ』(青木優和 文, 畑中富美子 絵, 仮説社) 読谷村立図書館が「ノンフィクションの本」として選書 『OCEAN BLINDNESS : 海洋環境デザインの未来』(3710Lab 著・編, みなとラボ出版) 小豆島町立図書館が「ノンフィクションの本」として選書 『それでも、海へ:陸前高田に生きる』(安田菜津紀 写真・文, ポプラ社) 全国の図書館員によるトークで話題にあがった一冊 『うきわねこ』(蜂飼耳 ぶん, 牧野千穂 え, ブロンズ新社) 熊本県立図書館が「フィクションの本」として選書 『漂流物』(デイヴィッド・ウィーズナー 作, BL出版) 企画内で最多となる12館が選書した一冊 『クジラがしんだら』(江口絵理 文, かわさきしゅんいち 絵, 童心社) 東川町複合交流施設せんとぴゅあⅡほんの森が「地域とかかわる本」として選書 『ヒグマの旅:森と川、山と海』(二神慎之介 写真・文, 文一総合出版) 川越市立中央図書館が「フィクションの本」として選書 『少女と少年と海の物語』(クリス・ヴィック 著, 杉田七重 訳, 東京創元社) 港区立台場図書館が「ノンフィクションの本」として選書 『あおいほしのあおいうみ』(シンク・ジ・アース 編著, シンク・ジ・アース) 多久市立図書館が「子ども向けの本」として選書 『ラッキー:あるラッコのものがたり』(キャサリン・アップルゲイト 作, チャールズ・サントソ 絵, 尾高薫 訳, 偕成社) 全国の図書館とともにつくるプロジェクト 企画に参加したのは、北海道から沖縄まで全国90館以上の図書館です。 各館の図書館員が、「海をつなぐ」というテーマのもと「子どもに読んでほしい」「ノンフィクション」「フィクション」「地域と関わりのある本」の4つのカテゴリで選書を行いました。選ばれた本には、それぞれ推薦コメントが添えられており、なぜその本を選んだのか、どのような海の姿が描かれているのかを知ることができます。 同じ本が複数の図書館から選ばれる一方で、その土地ならではの海の記憶や文化を反映した地域色豊かな選書も数多く集まりました。 本企画では「海をつなぐ本」を海の環境や⽣物から、海にまつわる⽂化や知恵、物語を集め、未来へつなぐための本と定義しています。海と⼈との関わりをより深く理解し、新しい視点や学びを届けることで、だれもが海の魅⼒と価値にであえる“つながりの⼊⼝”となる本です。 本だからこそ出会える海がある インターネットやSNSを通じて多くの情報に触れられる時代だからこそ、一冊の本とじっくり向き合う時間には特別な価値があります。 海を研究する人、海で働く人、海辺で暮らす人、海に