現在、深刻化する「ナフサショック」を背景に、建設現場ではエポキシ樹脂やシンナー等、石油系資材の激しい価格高騰と調達難による工期遅延が社会問題化しています。建材メーカーであるヤブ原産業株式会社は、この問題を根本から解決を目指し、エポキシ同等の作業性を実現した“完全溶剤レス”の鉄筋爆裂・欠損補修材『水性軽モル』を2026年6月18日より発売しました。石油系溶剤に依存しない本製品は、資材不足による工期遅延を防ぐとともに、現場の安全性向上と環境配慮を両立し、持続可能な建設インフラの維持に貢献します。 ▼商品URL:https://www.yabuhara-ind.co.jp/products/utility/karumoru/ ■ 開発の背景:建設業界を揺るがす「ナフサショック」と樹脂・溶剤の調達危機 現在、原油価格の高騰や主要プラントの稼働状況に起因する「ナフサ不足」が、国内の建設・修繕工事に深刻な打撃を与えています。特に、コンクリート構造物の修繕に不可欠な「エポキシ樹脂」や、現場での希釈・洗浄に使用される「シンナー」などの有機溶剤は、市場における供給量が激減。資材の価格高騰にとどまらず「発注しても現場にモノが届かない」という極めて危機的な調達難に陥っています。 これにより、全国のマンション大規模修繕や公共インフラの補修現場において、工事の一時中断や工期の長期化を余儀なくされるケースが続発しています。さらに建設業界では、少子高齢化や「2024年問題」に伴う深刻な職人不足も重なっており、従来の「石油系・溶剤依存型資材」からの脱却と、現場の工数を削減する「徹底した省力化」の双方が急務となっています。 ■ 製品の概要:石油依存からの脱却と、施工プロセスを革新する「完全水性システム」 こうした複合的な社会課題に対し、当社が長年培ってきた技術を結集して開発したのが、鉄筋爆裂・欠損補修材『水性軽モル』です。最大の特徴は、エポキシ樹脂モルタルのような優れた作業性と物性を水練りのみで再現した点にあります。従来の修繕工事で主流だったエポキシ樹脂や有機溶剤を一切使用しない「完全溶剤レス」を実現し、ナフサ供給の制限を受けにくい原材料構成にシフトしたことで、市場の需給逼迫に左右されない「安定供給」を可能にしました。 現場での作業工程も劇的に簡略化されます。主剤と硬化剤を精密に計量・混合する従来の手間や、配合ミスによる硬化不良のヒューマンエラーリスクを完全に排除しました。 さらに、鉄筋爆裂部の施工に向けて、防錆効果とタックコート効果を1つに集約した『水性軽モル防錆プライマー』も同時展開。下地処理から断面修復まで、一貫して「1材型・完全水性システム」で完結する環境を構築しました。溶剤特有の刺激臭やVOC(揮発性有機化合物)の排出がないため、病院・学校・居住中のマンションなど、「臭気対策」が絶対条件となる現場においても、周辺環境や作業員への健康被害リスクをゼロに抑えた超効率的な施工が可能です(F☆☆☆☆申請中)。 ■ 製品の特長:従来のエポキシ樹脂系補修材に対する「5つの圧倒的優位性」 これまで、爆裂やコンクリート欠損の補修において、高接着・高強度を担保するためにはエポキシ樹脂モルタルの使用が業界の常識とされてきました。『水性軽モル』は、その常識を覆し、既存製品の欠点を複数の面で克服しています。 1. 【圧倒的な施工性】最大35mmの厚付けを可能にする独自の超軽量・気泡制御技術 モルタルでありながら、1回の塗付けで最大35mm(上裏)の厚付けが可能です。独自の骨材・気泡制御技術により通常のモルタルに比べて極めて軽量化されており、天井面や壁面の欠損部に塗り付けても自重で垂れ落ちることがありません。 2. 【調達・管理リスクの排除】「水練り・水洗い」完結によるシンナーの完全撤廃 材料を袋に移し、水を加えて練るだけのシンプルな仕様です。計量ミスによる硬化不良の心配がなく、使用後の道具も水で洗浄可能なため、調達困難なシンナーを現場に持ち込む必要が一切ありません。 3. 【ESG・周辺環境への配慮】VOC排出ゼロ・完全無臭による近隣トラブルの未然防止 エポキシモルタル特有の刺激臭が一切ない完全無臭仕様です。これまで臭気クレーム対応や夜間施工を強いられていた現場でも、近隣苦情のリスクを排除し、円滑に工事を進行させることができます。 4. 【工期遅延リスクの最小化】70分で硬化の速硬型、湿潤下地でも直塗り可能 従来のエポキシ樹脂は湿気に弱く、雨上がりのコンクリート面には施工できないため、天候による工期遅延が頻発していました。『水性軽モル』は下地が湿潤状態であっても、そのまま施工・強力な接着が可能です。また、70分で硬化する速硬タイプのため、短工期で施工できます。 5. 【工程