遺品整理は、いつか必要になるかもしれないと感じていても、実際に依頼する場面を具体的に想像しにくいものです。費用がどのくらいかかるのか、信頼できる業者をどう選べばよいのか、大切な遺品をきちんと扱ってもらえるのかなど、いざ考え始めると不安に感じる点は少なくありません。 特に、故人が長く暮らしていた住まいには、家具や家電、衣類といった日用品だけでなく、現金・貴金属、通帳・印鑑、写真、手紙、思い出の品など、簡単には処分を判断できないものが多く残されています。遺品整理は単なる片付けではなく、故人の大切な品物やご家族の気持ちに向き合いながら進める必要がある作業といえるでしょう。 そこで、遺品整理やゴミ屋敷清掃、不用品の整理・買取、ハウスクリーニングなど、住まいの片付けに関するサービスを展開するクリーンサービスは、40歳以上の男女200名を対象にアンケートを実施しました。本調査では、遺品整理を業者に依頼する際に不安に感じることや、特に丁寧に扱ってほしいもの、業者を選ぶ際に重視したいことを整理しています。 これから遺品整理を検討している方はもちろん、実家や親族宅の片付けに不安を感じている方、不用品整理や片付けサービスの利用を考えている方にとっても、依頼前に確認しておきたいポイントを知る参考としてご活用いただければ幸いです。 目次 Q1:仮に遺品整理を業者に依頼する場合に不安に感じること Q2:遺品整理で特に丁寧に扱ってほしいものは? Q3:遺品整理業者を選ぶ際に重視したいこと まとめ:調査から見えた、遺品整理を依頼する際の不安 Q1.仮に遺品整理を業者に依頼する場合、不安に感じることは何ですか?(複数回答可:注1) 注1:本設問は複数選択式ですが選択肢は3つまでに制限しています。これにより、仮に遺品整理を業者に依頼する場合に不安に感じることをより明確に把握できるようにしています。 最も多かったのは「費用がどのくらいかかるか分からない」で、48.5%(97人)でした。遺品整理は、部屋の広さや荷物の量、仕分け・搬出・処分の範囲によって費用が変わりやすいため、依頼前に総額をイメージしにくいことが大きな不安につながっていると考えられます。 次いで多かったのは「信頼できる業者が判断しにくい」で、41.0%(82人)でした。遺品整理では、家の中に入って作業してもらうだけでなく、故人の思い出の品や貴重品に触れる場面もあります。そのため、料金だけでなく、安心して任せられる業者かどうかを慎重に見極めたいと感じる人が多いことがうかがえます。 また、「見積もり後に追加料金が発生しないか不安」も27.5%(55人)と高い割合でした。最初に提示された金額から費用が増える可能性があると、依頼前の心理的なハードルは高くなります。費用面では、金額そのものだけでなく、見積もりのわかりやすさや追加料金の有無も重視されているといえるでしょう。 そのほか、「不用品を適切に処分してもらえるか不安」は19.5%(39人)、「大切なものを誤って処分されないか不安」は19.0%(38人)、「貴重品・重要書類・思い出の品をきちんと仕分けてもらえるか不安」は16.0%(32人)でした。費用や業者選びだけでなく、必要なものまで処分されないか、遺品を適切に扱ってもらえるかといった作業面への不安も見られます。 一方で、「家の中を他人に見られることに抵抗がある」は11.0%(22人)、「遺品を丁寧に扱ってもらえるか不安」は7.0%(14人)、「遠方に住んでいて立ち会いが難しいことが不安」は6.5%(13人)、「契約を急かされたり、断りにくい雰囲気にならないか不安」は6.0%(12人)でした。 また、「家族や親族との意見が合わないことが不安」は5.0%(10人)、「特に不安はない」は17.5%(35人)、「その他」は0.5%(1人)となっています。 Q2.遺品整理で特に丁寧に扱ってほしいものは何ですか?(複数回答可:注2) 注2:本設問は複数選択式ですが選択肢は3つまでに制限しています。これにより、遺品整理で特に丁寧に扱ってほしいものをより明確に把握できるようにしています。 最も多かったのは「現金・貴金属・時計などの貴重品」で、40.5%(81人)でした。金銭的な価値が高いものは、紛失や誤処分が起きた場合の影響が大きいため、遺品整理を依頼する際にも特に慎重に扱ってほしいと考える人が多いことが分かります。 次いで多かったのは「通帳・印鑑・権利書などの重要書類」で、35.5%(71人)でした。重要書類は、相続や各種手続きに関わる可能性があるため、処分してよいものかどうかを依頼者だけで判断しきれない場面もあります。そのため、作業の中で見落とされず、きちんと仕分けてもらえるかが不安につながりやすいと考えられます